早春の榛名山

企画山行の八ヶ岳がメンバーが集まらないので、急遽日帰りでの榛名山に変更した。めぐろ山学クラブ・仲間での山行で、榛名山は初見のメンバーもいて、温泉も楽しめた。


◆期 日:2020年3月7日(土)

◆山 域:上毛三山 榛名山

◆天 気:晴れから曇り

◆資 料:山と高原地図

◆装 備:冬山不帰りハイキング+ストック+軽アイゼン(使用せず)

◆メンバー:L=YT CM SO TS KA NN (6名)

◆コースタイム(YT氏参照)

高崎駅群馬バス8:30乗車→9:55終点榛名湖10:10…10:30硯岩登山口…分岐…10:55硯岩(▲1251m)11:15…分岐…11:20…12:02掃部ケ岳(▲1449m)12:55…下山道分岐13:05…13:30湖畔の宿公園登山口…14:10榛名湖温泉レイクサイドゆうすげ15:30…16:20榛名湖バス停16:40バスで高崎駅へ


高崎駅から群馬バスに1時間半くらい揺られて、終点の榛名湖へ着いた。そこから、湖畔を掃部ケ岳登山口まで20分ほどのんびり歩く。

<県立公園榛名湖標識>

湖畔の御沼おかみ神社に毎度の安全登山祈願。

<御沼おかみ神社>

湖越しに、柱状になった岩の塊が山の上に見えてきた。硯岩である。

<硯岩が見える>

掃部ケ岳登山口に、詳しい標識があった。樹林帯を登ると分岐に出て、まずは硯岩に向かう。

<詳しい案内図>

硯岩では、地元の明るい夫人2人と会話する。「雪が今年は少ないのよ」とのことである。硯岩には、終了点の鎖やスリング、支点のピンがあった。ガイドブック『日本百岩場②』に掲載されていたが、今は登る人も少ないだろう。展望も良いので、一休みして撮影タイム。

<硯岩で>

<硯岩の終了点の鎖>

そこからまた分岐に戻り、掃部ケ岳方面に進む。前方に雪の付いた木の階段が見える。これが曲者で、結構滑る。本日の核心部であった。(KAさん撮影)

掃部ケ岳山頂はすこぶる暖かく、ハイカーが数名いた。周囲の山座同定などしつつ大休止した。雪を期待したのだが、長閑な春山讃歌である。

<掃部ケ岳で>

バスの便がないので、今回は杏ケ岳は割愛して下ることにした。雪の階段を避けて、湖畔の宿記念公園方面へ、笹原の中をどんどん降りた。

<笹原の下り>

あっけなく湖畔の宿公園に到着。センサーで高峰三枝子さんの歌が流れてきた。♬~山の麓の小さな~♬ 他にモニュメントなどもあり、湖と榛名富士も眺められる。

<湖畔の宿公園>

公園から湖畔の道路への途中に、陽春に似合う福寿草が咲いていた。心が温まる花である。

<福寿草>

そこから温泉に向かう。カーキ色の気持ちの良い湯で、湯船の窓は湖に面していて、湖面からの風が火照った顔に心地よかった。(KAさん撮影)

また、歩いて朝着いた榛名湖のバス停に戻る。途中の湖畔の宿公園の先に、竹久夢二のアトリエがあった。榛名山をモチーフにした『山河』などの作品がある。

<夢二のアトリエ>

榛名湖バス停に着いて、振り返れば今日歩いた右の硯岩から左手の掃部ケ岳が良く見えた。

<バス停で>

温泉へ向かう前に湖畔の宿公園あたりで、私は手袋を落としたのだが、帰りに道路上で見つけることができたので、歩いた甲斐があった。!(^^)! 高崎駅までのバスは、コロナウイルス対策か、換気のために窓が開いていたので寒かった。バスもKAさんの提案で、バスカードを利用したので少し安く行けた。高崎駅で、打ち上げをして帰京。

帰宅後、スマホで高峰三枝子さんの『湖畔の宿』♬を聞き、風景が蘇った。連合赤軍の山岳アジトは、どうも烏帽子岳の伊香保側山麓の模様。榛名山神社も一度は訪ねたいと思った。高崎駅から随分バスに乗ったが、道中梅林が多く、山肌が梅で白やピンクで覆われていた。今回は青春18きっぷを利用したので、ジパングより安く往復できた。平均年齢60歳以上でもアオハル!の山旅でした。

アイキャッチ画像:榛名湖と榛名富士(▲1390.5m)とスワンボート