栃木県・石裂山の変容に驚いた

2016年12月4日(日) 晴れのち曇り

●ルート:東武線新鹿沼駅7:57→8:13バスで終点の石裂山下車8:50→加蘇山神社社務所登山口9:00→加蘇山神社→清滝→竜ケ滝→千本桂→中ノ宮→奥ノ宮11:02→東剣ヶ峰→11:28西剣ヶ峰→御沢峠分岐→11:49石裂山→12:27月山→竜が滝分岐へ、往路を戻り14:18バス停14:55バス乗車→新鹿沼駅

八海山へ行く予定があるので、鎖場や梯子の練習に組んだ山行である。

積雪や水害などの自然災害の影響で、大木が根元から伐採されていたり、沢沿いでは倒木が多数あり、11年前に比べて登山道はとても明るくなっていて驚いた。山は、変わるのである。更に怖かった梯子などが整備されて新しくなっていて、以前のようなスリルは解消されていた。加蘇山神社も寂れた風情であったが、月山の社は崩壊寸前で斜めの木に支えられている有様であった。

<バス停の先にある加蘇山神社社務所>

バス停の先に、加蘇山神社の社務所や休憩所、駐車場、トイレがあるので身支度をして出発。

<加蘇山神社 石段が伸びている>

大水沢沿いの道を進むとすぐに加蘇山神社が現れ、そこには車が数台止めてあった。大公孫樹の落葉で道が黄色に染まっていた。

<清滝>

<竜ガ滝>

そこから以前は鬱蒼とした大木の杉林を歩いたのだが、今は根元から伐採されていて、登山道は明るくなっていた。やがて清滝を過ぎ竜ガ滝の東屋で休憩して、更に進むと沢に立つ千本かつらの木が飛び込んでくる。これも前はもっと上部は太かったような気がする。案内板も整えてあった。

<登山道にあったであろう杉の大木の切り株>

<栃木県天然記念物 千本かつらの大木>

中の宮の休憩所で鎖場が目に入り、そこを登りきると加蘇山神社の奥ノ宮に着く。洞窟の奥に祀られていて、信仰の山を実感する。脇には巻き道もある。

<加蘇山神社の奥の宮 ここへも鎖場で登る>

ここから尾根道を登るが、新装なった手すりや梯子が現れて歩き易い。

<尾根から稜線へ向かう所に手すり付き階段ができた>

稜線を右に折れると東剣ヶ峰であり、そこから一番の難所の梯子の連続を降りるが、ここも新しく整備されて、以前の怖さはなかった。

<東剣ケ峰から西剣ヶ峰へ至る梯子の連続、ここが以前は怖かったところ>

<西剣ヶ峰から見える石裂山の岸壁>

西剣ヶ峰から御澤峠の分岐を過ぎ、月山との分岐を左に行けば三等三角点のある石裂山山頂である。そこからは、男体山や日光白根山が望めた。

<石裂山山頂879m >

<三角点>

<月山の後ろに男体山と日光の山々が見えた♪>

石裂山より月山分岐に戻り、月山へ。人が多かったので、さっさと下り始める。

<月山は鳥居と天狗岩、月読命を祀る崩壊寸前の社がある>

月山では、ヘルメットを装着していたパーティーもいた。再び竜ガ滝分岐へ周回して往路を戻った。小粒ながら鎖場や岩稜歩きもある石裂山は、花の時期にはカタクリやヤシオツツジが咲くそうである。古い謂れのある修験の山の神社や社なので、もっとお参りする人や寄進があれば修復も可能であるかも…。11年振りに再訪して、変容に驚きとともに一抹の寂しさも感じた石裂山であった。

●2万5千地形図:古峰ヶ原

●歩行時間は、休憩含んで4時間20分ほど

●「めぐろ山学クラブ・仲間」のメンバー3人で歩く