27年ぶりの塩見岳と初めての蝙蝠岳

夏山縦走に誘われたので、蝙蝠岳は登ってないので参加した。塩見岳は、実は旦那がバイトをしていたので、27年も前に登っていた。塩見岳周辺はテント場が無いので、三伏峠まではテントを持参して設営し、そのまま塩見小屋に向かうという変則的な一日となった。


●期日:2017年7月21日(金)夜発~24日(月)車利用 ●山域:南アルプス

●メンバー:L=MK IM NN 女性3名      ●地形図:塩見岳

●天候:7/22=くもり時々晴れ、小屋に着くころにわか雨 ●形態:縦走

7/23=朝は晴れから曇り、稜線は強風とガス、後小雨

7/24=曇り後雨

●日程&コースタイム

7/21(金)高尾駅21:00集合。大鹿村役場トイレ休憩後、鳥倉登山口駐車場着2:30仮眠。7/22(土)駐車場出発5:45…鳥倉林道ゲート6:10…鳥倉登山口6:55朝食7:10…標識5/10の所8:40…9:05ほとけの清水9:15…塩川分岐10:00…10:35三伏峠小屋・テント泊手続き後、テント設営…三伏山12:00…本谷山13:20…塩見新道分岐15:21…15:45塩見小屋着(夕食のみ宿泊7500円)                             7/23(日)塩見小屋出発3:55…塩見岳西峰5:00…塩見岳東峰5:10朝食5:40…熊の平分岐6:25…蝙蝠岳8:24…9:10休憩9:20…塩見岳東峰11:25…12:28塩見小屋13:15…16:00三伏峠テント着(テント泊一日一700円)                    7/24(月)三伏峠テント場6:00…塩川分岐6:22…鳥倉登山口8:15→8:55バスで駐車場→温泉と食事後13:50駒ケ根発帰京、高尾駅で解散


Iさんが一人で往復運転、お疲れ様でした。<m(__)m>

深夜に大鹿村役場のトイレを利用させて頂いた。木の香りがしてとても綺麗であった。そこから鳥倉林道を駐車場まで進むが、一番登山口に近い駐車場は満車で、第3駐車場まで戻って車内で仮眠をとった。

<鳥倉バス停、バスならここまで入り、林道歩きが省ける>

初日の歩き初め私は、睡眠不足ゆえか頭痛がして参った。しかし、27年前の急な登山道と異なり、鳥倉からの登山道は丸太の梯子や橋もあったが総じて歩きやすかった。途中「ほとけの清水」で喉を潤し、やがて懐かしい三伏峠に到着。そこでテント泊の予約をして、テントを設営後小屋泊り装備で塩見小屋に向かう。すぐに三伏山で、標識も立派であった。しばらく進むと本谷山を通過、縞枯れ現象の隙間に塩見岳が見えた。

<ほとけの清水出水を補給>

<鳥倉登山道の標識、ちょうど半分>

<ルート注意の看板あり>

<三伏山は三伏峠からすぐで、立派な標識>

塩見小屋手前の岩場で、にわか雨に降られずぶ濡れで小屋に入る。小屋は二段の蚕棚で、天井が低いが2015年に新築されたので、綺麗であった。宿泊者には携帯トイレ2袋がついているが、それ以上は一袋200円で購入しなくてはならない。便器に広げて用を足した後で縛って所定の所に捨てるシステムである。最初は面倒くさいと思ったが、実際使用すると、匂いがしないし自然にやさしいしので納得した。夕食は、カレー、卵スープ、サラダにゼリーである。シュラフと枕が付いていて、暑いほどであった。夜半にも雨音がしていた。

<塩見小屋の後ろに塩見岳が見えた>

<小屋で寛ぐ、蚕棚の2階です>

翌23日早朝雨も上がり、起床後すぐに出発。不必要な荷物は小屋にデポできる。塩見岳の西峰と東峰を登ってから、風のない所で朝食を摂る。やはり南アルプスは、富士山が大きい。その富士山を眺めながらのモーニングコーヒーは、贅沢である。蝙蝠尾根ものびやかに続いている。これから辿るルートを見渡せたが、歩き始めると風も強くなり、時折小雨とガスで展望もなくなる。

<富士黎明>

<塩見岳へ、右横に塩見小屋が見えた>

<塩見岳で記念写真♥>

強い横風に悩まされつつ進むと、樹林帯に入ったので少し歩きやすくなった。が、蝙蝠岳の山頂では、標識の写真など撮ったのみですぐに樹林帯へ逃げた。高山植物も咲いてはいたが、27年前より花が少なく感じられた。塩見岳直下に、植生保護のためのネットも見受けられた。ガスの中、塩見岳に戻る途中で、雷鳥の親子を見かけた。蝙蝠尾根を二軒小屋へ下る人や蝙蝠岳ピストンの人は少なく、塩見岳のみの登山者が多かったようだ。

蝙蝠岳を往復して塩見小屋で休憩後、三伏峠のテント場へ降りる。水はIさんが汲んできてくれた。Kさんの夕食はマーボーナス、翌朝は温いそうめんであった。長い一日であった。24日も午後から雨の予報なので、早めに下山をすることにして就寝。

翌日は、登山口まで下るだけであるが、早めにテントを撤収して下山した。丸太の梯子や橋などあまり濡れてなくて助かったが、滑りやすいので注意した。鳥倉登山口からバス(360円)で駐車場まで乗ることだできて林道歩きを省けた。

大鹿村の温泉は時間が早くて開いてないので、駒ケ根のコマクサの湯(温泉と食事或いは飲み物付きで1020円)まで行き、そこで食事も済ませた。キュウリやオクラの地元の野菜も、安くて新鮮であったので購入した。ギリギリの危うい天候の中、蝙蝠岳では展望は恵まれなかったが登れただけでも幸いであった。

<丸太の階段を下る、滑りやすいので要注意!>

<鳥倉バス停はもうすぐ>

<駒ケ根の温泉>

<思い出の三伏峠で一枚…>

27年前、あの当時の小屋の管理人の原さんや愛之助オジサンは今どうしているのだろうか?

小屋周辺を回ったが、小屋の正面以外は記憶が薄れていた。

また訪れることが出来て感慨深かった。若い時の自分を思い出しながら…。

<アイキャッチ画像:蝙蝠尾根のタカネツメグサの花束>