2019年8月、千曲川源流から周回で甲武信ヶ岳(▲2475m)に登る後輩の計画に参加した。何故かこれまで登る機会のなかった甲武信ヶ岳、ハクサンシャクナゲが優しく迎えてくれた。山小屋での一泊も、利き酒大会があり愉しかった。
◆期日:2019年8月3日(土)~4日(日) ◆形態:小屋泊り縦走
◆天気:3日晴から午後雷雨あり 4日おおむね晴れ ◆地形図:居倉 金峰山
◆メンバー:L=EN SL=YO NN (3人)
◆ルート&コースタイム
3日:祐天寺4:00車で移動→7:40毛木平8:00…10:00滑滝10:05…11:40千曲川信濃川源流地標11:55…12:45甲武信ヶ岳…13:05甲武信小屋(泊)
※小屋の利き酒大会参加、簡単なツエルトの張り方を練習
4日:甲武信小屋5:45…6:05甲武信ヶ岳6:25…7:00三宝山7:10…10:17大山…11:05十文字小屋11:50…13:20毛木平14:00→20:30祐天寺(渋滞)※ENさんの記録参照
8月3日:早朝に待ち合わせて、車で移動。トイレと東屋がある毛木平駐車場(▲1433m)は、すでに何台も車が止まっていた。身支度後、千曲川源流沿いの登山道を進む。沢沿いなので、涼しかった。
大山祇大神に安全登山を祈願。
滑滝に出た。流れの傍までいけるので、しばし撮影タイム。
登山道にはケルンもあった。
やがて、千曲川信濃川水源地標に到着。
千曲川源流の一滴を飲んで喉を潤し、記念に汲む。
登山道で、ハクサンシャクナゲが咲いていた。白くて清々しい。
途中の開けた所から、甲武信ヶ岳山頂を望む。
甲武信ヶ岳、山頂!石積の上の標識に立つ。残念ながら、ガスが出て展望はなかった。
宿泊予約した、甲武信小屋に着いた。
この日は利き酒大会があり、これは得意種目なので参加。利き酒当てと簡単なペーパーテストもあり、3人とも見事に上位10名に入り、手拭をゲットできた。
小屋の右手に、荒川水源の石碑があった。そこの脇で、何通りかのツエルトの使い方の実地練習をした。その内雷雨となり、慌てて小屋に逃げ込んだ。
学校給食のごとき順番に並んで、カレーと蕎麦の夕食を受け取り、席に着く。ビールも購入。
雨も上がり、山小屋も夜に包まれて行く。布団は一人ずつあり、ゆっくり休めた。
8月4日:小屋の前でご来光!山は天気次第、今日の安全も祈って!
小屋のオーナーの山中徳治氏を囲んで記念撮影。徳ちゃん新道を開いた方でもある。
天気も良く、また甲武信ヶ岳山頂へ登る。途中で富士山も見えた!
山頂から、昨日歩いてきた源流への道を下る登山者を見る。甲武信ヶ岳の影もあった。
私達は、埼玉県最高峰の三宝山(▲2483m)へ向かう。そこはハクサンシャクナゲに囲まれた小さな庭のようなところで、しばし寛いだ。
下りには、ところどころ岩があり、尻岩の前を通過した。
ツエルトの設置方法で必要な補助ロープを忘れてきたが、持参すれば武信白岩山に登れたかもしれない。昨夜の豪雨で岩場は多少濡れていたが、簡易ハーネスと補助ロープで登れそうであった。一応禁止されているので、途中まで登り偵察のみにした。この前に岩場が出てきたので、いろいろ登れるかルートを探したが、GPSの些細な読み違いで武信白岩山の手前であったようだ。
その先も上り下りがそこそこあり、大山に到着。ガスで景色も見えないので、先に進む。
出てきた鎖場を、慎重に降りる。
奥秩父の森はガスが漂い、そのの佇まいに心癒される。
辿り着いた十文字峠で休憩をとる。日曜日なのに小屋にも誰もいない…、静かな十文字峠であった。前来た時は、ピンクのアズマシャクナゲの盛りで大勢の人が訪れていた。ここからの下山の途中で、十文字小屋の小屋番の女性の方とすれ違い挨拶を交わした。多分、甲武信小屋のご主人の奥様である。
毛木平の駐車場に向かって下り、トイレを済ませ、荷物整理をして帰途に就いた。
武信白岩山あたりで出会った単独の男性が歩いていたので、信濃川上駅までついでなので乗せた。北海道の方で、いろいろ山の話ができた。その後で、八ヶ岳山麓の美味しいソフトクリームを食べて、中央道経由で高速に乗った。渋滞でとてもとても時間がかかったので、運転のENさん、お疲れ様でした!
甲武信ヶ岳は、なかなか登る機会が無かったが、今回周回コースで2回も山頂に立つことができた。森の佇まいも素晴らしく、雪の季節にも訪れてみたいと思った。
甲武信小屋は、モンベル会員割引あるので会員になった。知人の娘さんがモンベルに入社したので貢献できればとも思ったので。
追伸:10月の台風19号での千曲川の氾濫、あの源流の一滴からの川の変異に驚くとともに、この秋の水害などの被災された皆様の早期の復旧を切に祈ります。
アイキャッチ画像:キノコ