物語山の名に惹かれて

諸事情で、外房の実家と自宅を往復する生活が続いたので、なかなか山の計画も立てられず、誘われて都合が良かったので参加できた。物語山(▲1,019m)という名に惹かれて、一度は登りたいと思っていた山であった。


■日時:2018年11月17日(土)発~18日(日) ■天候:おおむね晴れ

■山域:西上州下仁田周辺・物語山 ■形態:前夜発日帰りハイキング 

■メンバー:L=KH SL=AM NN (3人)

■日程&コースタイム:東所沢駅午後12:00集合、車利用で現地へ向かう。

11月17日:ほたる山公園14:15…14:50御岳山15:00…15:20ほたる山公園→藤田峠森林公園キャンプ場へ車で移動

11月18日:キャンプ場→サンスポーツランド登山口看板9:30…分岐9:33…10:15凸凹の林道よりメンベ岩が見える…登山道入口10:55…炭焼跡11:10…コル…物語山山頂南峰11:35…コル…12:05西峰山頂12:30…13:03登山道入口…13:45駐車場→荒船の湯(600円)→所沢の中華料理店でご苦労様会→帰京

※時刻は、偵察や休みなど考慮してないので、あくまで参考です


11月17日 土曜日は少し時間があったので、徒歩1時間でピストンできる小さな下仁田駅周辺の9峰の一つ、御岳山(▲576m)を散策できた。下ってきた人がいたのも驚いたが、こんな時間から登る私達に、何処か登ってから来たのか?と。いやいや車で今日は移動してきただけなんです。御岳山山頂には小さな看板があった。

<おそろいの可愛いTシャツで>

その後、藤田峠森林公園キャンプ場までうねうねした道を移動して、テント泊。落ち葉の上でぐっすり眠れた。トイレも一部ウォシュレットで、車の傍にテントを張れたのでいろいろ便利。オートキャンプ場とうことで、他にも数人が寛いでいた。管理人さんも親切であった。

さて、今回もKHさん特製のアヒージョが登場!車なので、土鍋や卓上ガスを持ち込める。AMさんは、地元のお酒の「ひやおろし」を持参、3人で美味しく味わいました。

<具沢山!アヒージョ!>

<美味しいお酒も>

翌朝は、アヒージョの残りでおじやを作りましたが、絶品でした!以前はパスタにしたが、おじやの方がおすすめです。

11月18日 サンスポーツランドの駐車場に車を置き、公園のトイレに入り、身支度を整えて出発。大きな看板があったので、分かり易かった。

<大きな看板>

看板から物語橋を渡ってすぐに、阿唱念の滝との分岐に出る。林道を物語山に向かう。

<分岐の標識>

沢沿いの林道は、総じて凸凹で歩きにくい所もあった。沢の中に石碑を見る。

<石碑>

林道からメンベ岩が見えるところまで来た。歴史的な武将の悲話があり、物語山の謂れになっているそうだ。戦国時代に戦に敗れて城を脱出した武将が、このメンベ岩に藤ツルを使って辿り着き、追っ手から逃れるために藤ツルを切り、自分たちも降りることが出来ず切腹したーー悲話である。

<メンベ岩が見えてきた>

林道から登山道登り口周辺の山は、紅葉が終わりかけていた。

<紅葉の山>

登山道に入り、すぐに炭焼きだろうか石積の釜があった。

<何がいたか?>

急な登りを進み、振り返れば特徴ある形の荒船山が見えた。

<木の間越しの荒船山>

トラロープがある急な登りが続く中、見事な紅葉の木があった。

<紅葉の下、急な登り>

樹林も落葉して…、晩秋の山は静かであった。

<樹林も葉を落として…>

登りきったところはコルで、右方向の岩場混じりの急登を登ると、物語山南峰に到着!この先の平坦地に人の姿が見えたが、他誰にも会わず、静かな山を味わえた。

<山頂で>

そこからまたコルに戻り、今度は反対の急斜面を登ると物語山西峰に着く。そこで寛いだ。西上州の山々が見えるが、浅間山は雲のなかであった。ギザギザの岩峰・妙義山方面は見えた。

<西上州の岩峰の山々>

またコルに降りて、往路を戻り登山道の入口へ。そこにある岩を偵察、凸凹の林道を辿って駐車場へ。

<岩穴ではなく岩場>

物語山は、トヤ山経由で縦走も可能であり、山頂付近は複雑な地形をしていた。阿唱念の滝は、往復約1時間半ほどかかるので、陽が短い時期で温泉を採ったので今回は割愛した。ガタガタ林道と急な登りが物語山の印象でした。

車の運転のAMさん、アヒージョ調理のKFさんにお世話になり、愉しい物語山登山ができました。紅葉の終わりを愛でることもできて、晩秋の山を歩けて幸いでした。

<アイキャッチ画像:紅葉>