雨上がりの荒船山で出会えたクリンソウ

2019年6月、まだ登ってない荒船山に誘われたので、ホイホイとついて行く。航空母艦の様な荒船山は、上州の山に登るとすぐに分かる。そのダックスフンドの背中のような平らな部分は、豊かな森が広がり、クリンソウの群落もあり、雨上がりの新緑を堪能できた。

土曜日は嵐の模様なので当初のハイクを中止、移動だけにした。天候悪化もあり、テントからバンガローに変更して大正解であった。登山も濡れた岩場を回避して、一般的なコースに変更した。


■期日:2019年6月15日午後発16日(日)  ■山域:群馬県 荒船山

■形態:前夜発ハイキング  ■天候:15日降雨  16日おおむね晴れ

■メンバー:L=KF  SL=IM  MK  KK  NN  (5名)

■装備:ハイキング装備+テント泊装備のシュラフカバー、銀マット、食器、入浴セットなど

■工程&コースタイム

15日=東所沢13:00集合、食糧買い出し→車一台で移動→キャンプ場(泊)

16日=キャンプ場…内山峠登山口8:30…修験道跡9:05…一杯水9:30…艫岩展望台9:45…石碑10:25…クリンソウ群落10:30…経塚山10:55…往路を戻る→荒船氷穴見学→荒船の湯に立ち寄り、帰京 ※時刻は到着時間で、休んだり撮影したりと大まかなもので、のんんびり歩いてます


宿泊したバンガロー、電気も付いていて5人では十分な広さであった。15日に買い出しして、茸鍋で宴会。

<嵐の一夜を快適に>

数々のアルコールは、5人では一夜では飲み切れなかった。

<ビール、日本酒、ウイスキーなどなど>

車で内山峠まで行き、そこからピストンで経塚山(荒船山は総称で最高峰)へ向かう。

<内山峠の看板>

修験堂跡には、苔むした石の土台が残されていた。

<円形の石>

修験堂跡には、岩穴があり下に向かって幾つかあった。

<修験場の岩穴>

そこから一杯水に進む。滝が流れていた。

<橋の上で>

やがて、艫岩展望台に到着。覗き込むと、草むらの下には空間が広がっていた。写真撮影中に転落する現実が信じられるところであった。

<展望台>

ここからは、平らな登山道を気分よく歩ける。♪~♪

しばらく進むと大きい石碑(皇朝最古修武之地の碑)や、祠に出会う。

<大きい石碑>

すぐに、クリンソウの群落が迎えてくれた!

<クリンソウ>

沢沿いに可愛いピンクの花を広げていた。しばし、撮影タイムとなった。

<クリンソウ>

荒船山という山のピークはないので、最高峰の経塚山で記念撮影。

<最高峰の経塚山で>

経塚山に広がっていたツツジは、深緑に溶け込んでいた。

<ヤマツツジ>

往路を戻り、内山峠駐車場へ。

<航空母艦の荒船山>

荒船山を後にして、荒船氷穴を見学(入場券500円)する。「富岡製糸場と絹産業遺稿群」として世界文化遺産に登録された荒船氷穴では、ガイドの方が説明してくれた。岩の積み上げた下の隙間から、夏とは思えない涼しい風が漂ってくる。上高地から岳沢に至る途中にある風穴を思い出す。この冷気を利用して蚕の卵を冷蔵貯蔵する建物があり、蚕の孵化を調整できるようにして養蚕の発展に繋がったそうだ。

<手前の方がガイド>

この地の歴史に心を馳せながら、冷気を浴びた。氷穴を後にして一路温泉へ。

<石垣の氷穴全容>

帰りは、荒船の湯(600円)に立ち寄って汗を流して、台湾料理屋で食事して帰途に就いた。

荒船山の山頂台地には、いい感じの森が広がっていて、沢も流れ、クリンソウの群落も愛でることができた。嵐の翌日なのに、老若男女のハイカーにもたくさん出会った。いろいろな登路がある山なので、違うルートで異なる季節に再訪してみたい。

アイキャッチ画像:展望台でのカミキリムシとツツジ