三ツ峠山は信仰の山でした

クライミングで何度も訪れた三つ峠山、会の仲間3人で秋の一日のんびりと歩いた。一回ハイキングで三つ峠を歩いてみたかったので…。表参道には、八十八大師など数々の信仰の石碑が残されていた。

町から見上げると、開運山と御巣鷹山と木無山の3つのコブがあるので三ツ峠山というらしい。3つの山頂をそれぞれ踏んできた。道中、トリカブトが咲き誇っていた。

三ツ峠山=開運山山頂は24年ぶり2度目であるが、木段が整備され、アンテナというか電波塔などの施設も増えて立派になっていた。駅名は三つ峠駅であるが、山は三ツ峠山であった。


ルート&コースタイム

河口湖駅9:05発バス→三つ峠登山口9:35…登山口駐車場&トイレ9:46…裏参道…ベンチで休憩10:40/10:50…分岐11:02…木無山11:12…三つ峠山荘11:22…分岐11:28…御巣鷹山11:48…分岐…開運山12:02/12:25…屏風岩12:55…表登山道…神鈴大権現13:07…一字一石塔13:10…八十八大師13:27…馬返し14:00…達磨石14:40…いこいの森…神鈴の滝14:54…山祇神社15:15…三つ峠駅15:35

※コースタイムは、撮影したり石碑を読んだりしてたので、あくまで参考です。


登山の起点は、河口湖駅である。バスで三ツ峠登山口まで入れる。連休なので、人出は多かった。

<河口湖駅前>

バスの終点、裏参道の三つ峠登山口である。土日しかここまで来ないので、平日はもっと歩かなくてはならない。前日までの降雨のためか、路面も濡れている。この先に駐車場とトイレがある。トイレを済ませ、身支度を整えて出発!

<バスを降りた登山者>

クライミング装備の重荷で登った裏参道を歩く。懐かしい道である。途中のベンチで休憩、ガスやモヤで見通しは良くない…。(@_@;)

<小屋の素敵な看板も>

三ツ峠山荘からは、三つのコブを踏むため右手のまずは木無山へ向かう。ここは、母の白滝方面と府戸尾根から霜山方面との分岐点である。

<平坦な木無山>

再び三ツ峠山荘の前を過ぎて、広い尾根の先にある四季楽園も通過した。四季楽園のすぐの分岐からは御巣鷹山へ向かう。

<御巣鷹山への道で出会った黄色の彩>

分岐を開運山を分けて御巣鷹山方面へ進むと、トリカブト紫色の花が鮮やかであった。ところどころ木々も黄色に色づいていた。紅葉が始まりかけているようだ。

<根には毒があるというトリカブト>

<御巣鷹山へ続く道>

御巣鷹山は?と歩いていたら、上の写真の左端の清八峠へ至る登山道の傍の灌木に、小さな標識がぶら下がってました。山頂部分が全部施設の建物で、一回りしてから開運山へ向かいました。青空も見えているのに、富士山方面の展望は無い…。

<灌木に小さな山名が>

下界は晴れているのに、何故か富士山方面は雲が厚い…、四季楽園の屋根が見えてますが、雲が時折隠す。開運山へ木段を登って、三つのコブを踏めました!

<開運山からの展望>

富士山の展望抜群な山の筈なのに、雲に隠れて見えなくて残念!

<開運山で>

<山頂で憩う登山者>

<開運山のフジアザミ、花でかいです>

開運山から四季楽園まで戻り、そこから表参道への登山道へ降りてゆく。ここも整備されたようで以前より歩きやすいが、濡れていて急です。登りの人々は皆息を弾ませてた。屏風岩の下部を通るが、まだ濡れているところもあったが、乾いたところではクライミングに励む人太が見えた。

<クライミングシーン>

<懐かしい岩場>

初めて登ったのは25年以上前になるので、ただただ懐かしい…。知人がこの岩場で亡くなられたので、しばし岩場の基部で黙祷を捧げた。

これから表参道を下るが、ここからは、初めての道で愉しみでした。信仰の遺物が静かに迎えてくれた。名称の看板があるので、分かり易い。

<可愛い大きさの神鈴大権現>

<一字一石塔>

八十八大師像は、おそろいの赤い布垂れは防水加工で地模様もあり、緑の中で映えていた。木立の中にたくさん並んでいて、なんとも壮観な光景である。ここまでこれだけの石仏を持ち上げたのか…。

<八十八大師が鎮座してます>

石碑が見守る登山道を下る。崩壊しているところや急な所もあるので、安全に歩く。

<愛染明王石碑>

どんどん下ってゆくと、馬返しに出た。そこで初めて富士山が見えた、頭だけでしたが…。

しばらくすると静かに消えてました。

<馬返しで見えた富士山>

やっと達磨石に辿りつき、登山道から舗装路に出る。ゲートがあり、一般車はここまで入ることができる。大きな達磨の形をした自然石中央に、大日如来を意味する梵字「アーク」が刻まれている。

<達磨石>

舗装路を進むといこいの森で、右手に人工の神鈴の滝が流れ、散策路はチップの道となっている。本来なら、滝の後ろの山の上に三つのコブが有る筈…ガスで見えず。

<神鈴の滝の流れ>

いこいの森から下る舗装路を気分良く歩く。紅葉や深緑、桜の時期は綺麗そう。

<まだ紅葉には早い道>

やがて山祇神社から三ツ峠グリーンセンターの施設の間を抜け、道なりに駅へ向かう。

<山祇神社>

途中、道路脇にも達磨石がありました。

<2つ目の達磨石>

<三つ峠駅到着>

<風見鶏もお洒落です>

<三つ峠駅の3つ目の達磨石が…>

駅そばのコンビニで、飲み物を購入してトイレを済ませて、富士急行線に乗車して帰京。

表参道を下ったが、こんなにも信仰の史跡やが多いとは思わなかった。富士山がくっきり見えなくて残念ではあったが、気分良く歩けて秋の一日を愉しめた。他のルートもいつか歩きたいもの。リーダーに感謝である。

<アイキャッチ画像:三ツ峠山登山口裏参道のヨメナ>