根津美術館で円山応挙の富士図に出会う

2016年12月16日 (金曜日) 晴れ

東京の青山にある根津美術館へ、開館75周年記念特別展「円山応挙ー写生を超えてー」を鑑賞しに出向むきました。以前に比べて、建物は新装になって美しく、庭園も整備されていて、カフェも併設されお洒落に変身していました。

<根津美術館外観です>

<入口へ竹林が誘います>

円山応挙は写生の人で、重要文化財の「藤花図屏風」は金の背景と藤の花、そして枝ぶりの筆使いが素晴らしく溜息が出ました。小さいが富士山の作品「富士図」は、描いた時応挙はまだ富士山を見ていなかったというが、優美さが見事に表現されていて驚きました。他にも岩山の情景や動植物の絵も見応えがありました。

応挙といえば、「雪松図屏風」他、幽霊や犬などの絵も有名です。

美術館と庭の空間も風情があり、石仏や茶室、薬師堂も点在しています。庭を散策するだけでも心が落ち着きます。紅葉には間に合わず、次回は異なる季節に再訪したいと思いました。尾形光琳作・国宝「燕子花図」公開の春にでも、深緑を求めて…。

<冬枯れの庭の池に鴨が飛来>